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1000人合唱への思い

ひとつの歌が育っていった

今回の合唱曲「いのちの地球(ほし)」は、2017年にCD「いのちの音」に収録したバージョンで、アレンジをお願いした井手正人さん(パンさん)がオーケストラ仕様に仕上げてくださり、地球そのものを感じるような壮大なイメージに育っていきました。

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収録CD【いのちの音】

新屋賀子&ネコヤナギ楽団

私自身のコンサートで演奏するほかに、滝乃川学園を練習拠点とする滝乃川合唱団でも合唱で取り上げてもらうようになり、昨年は講師として伺っている雅美ピアノ教室の発表会でも、小さな生徒さんからお母様たちまで、エンディングに素敵な歌声を合わせてくださいました。
だんだんと歌声が増えていく雅美先生のこの演出は、いのちの広がりを感じるようでとても幸せな気持ちになりました。

雅美ピアノ教室の発表会

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未来へ届ける映像図書館 KISANA LINES

また「未来へ届ける映像図書館 KISANA LINES」さんが美しいサンゴ礁やマングローブ林などの貴重な映像を使って作品を作ってくださり、昨年末、英訳されて、ニュージーランドのショートフィルム映画祭に出品されました。

https://kisanalines.com/stories/songlines/songlines_02/sora02/

今年(2020年)の初め、滝乃川合唱団のメンバーが、「大勢で歌いたい。1000人で歌いたいな」と言ってくれて、「それは本当に実現したら、素晴らしいかも」と感じました。同時に、そのイメージは既に心のどこかにあって、仲間のみなさんの言葉によって肩を叩かれ、眠っていたその夢が目を覚ましたようにも感じられました。 

 

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滝乃川合唱団

でも、本当にやるの? いつ、どうやって…? と、雲をつかむような思いの中、自粛の波が起きた3月、

なぜかどうしてもこれはやらなければという思いで、背中を押されるように実現へと踏み出しました。

​歌で集える喜び

多少の逡巡や紆余曲折はありながら、オンライン練習会を始めたところ、「久しぶりに笑った気がする」「集まって歌えるのがうれしい」などと言っていただき、
全国各地、また海外からも練習に参加してくださり、歌だけでなくプロアマ交えて尺八やバイオリン、シンギングリンなどの楽器で参加くださったり、地球の絵や歌詞を書にしたためて届けてくださったり、あるいはメニューのアイディアをあれこれ伝えてくださったりと、積極的に楽しみながら参加してくださった方がたくさんいらして、私自身がたくさんのギフトと励ましをいただいた思いで、毎回心がいっぱいになるような時間となりました。またバンドの仲間も応援参加してくれました。

みんなで場を作っているというあたたかな雰囲気に支えられ、思いを一つに集える喜びを改めて実感しました。

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オンライン練習会

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応援の作品たち

夢の実現に向けて

自粛もゆるやかになってきた頃、友人のおかげで幸運にも来年9月に本番の会場が予約でき、実施に向けて本格的な準備に入ることにしました。10月には、本番と同じ麻生市民館の大ホールで行われた「音の輪合同発表会」に有志23名で出演し、クリスタルボウルの神秘的な響きとともに、会場に歌声が満ちる喜びを体験しました。たった23名ですが その思いのエネルギーは十分で、お客様から感動したというメッセージをたくさんいただき、来年の本番に向けてイメージの手がかりが確実にできたと感じました。

音の輪合同発表会

また同じころ、ハワイフラの先生である松田依子さん(ののちゃん先生)が振り付けをしてくださり、歌に踊りが加わる世界の豊かさに心が躍りました。歌詞の言葉をしみ込ませ、何度も何度も変化を重ねて、大切に作ってくださった振り付けです。この参考動画を撮影した時には、ののちゃん先生が踊りだすと鳥たちやトンボや蝶々が寄ってきて一緒に舞い踊ってくれて、その平和に満ちた光景に感動しました。
このフラは、ワークショップでご紹介できたらと思っています。

 

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多くの方が涙する松田依子さんのフラ

1000人合唱で

いのちの地球(ほし)を歌いたい

ここ数年の間…さまざまな自然災害を目にする中で、地球の状況に対する不安は私の中で膨らんでいき、コンサートでこの曲を歌いながら自分の無力感に、涙が止まらなくなることもありました。

けれど1000人合唱を目指して歩き始めた今、たくさんの方々が思いを寄せ、手伝うよ、と声をかけてくださり、実際に助けてくださり、一人ではたどり着けない、けれどみなさんと一緒なら、歌声にのせた思いが共鳴しあって膨らんで、その場所にたどり着けるかもしれない。大好きな地球の生命に満ち溢れた美しい姿にきっと再び出会える。今新たに、そんな希望を感じています。

 

お一人ずつお名前は挙げられませんが、ここまでたくさんの思いをかけてくださった皆様、助けてくれた友人たちに、今ここで改めてお礼を申し上げるとともに、これからさらに未知の場所を目指して、新たに参加くださる方々もともに、進んでいけたらと思っています。

 

これまで合唱に携わらせていただいて、思いを分かち合いながら、ただそれぞれがそれぞれらしい歌声を響かせることで、エネルギーに満ち溢れた、素晴らしい調和が生まれることを何度も実感してきました。それは地球上に生きる多様な生命とその調和、そのままのようでもあったと思います。

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​本番の会場となる麻生市民館にて

予定は2021年9月11日です。たくさんの方と一緒に、この地球で沸き起こるさらなる美しい響きに包まれたい。その先に、きっと素晴らしい未来があると思っています。心からお待ちしています。どうぞ、ご一緒しませんか。

 

2020年11月

新屋賀子

2021年の開催は終了しております。
次回関西2024‐2025での開催にぜひご参加ください。

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